みなさん、こんにちは。
第5弾は、初めてのお相手と取引を始めるときの“はじめの一手”です。
トラブルの芽は、最初の情報不足と期待のズレ。
だからこそ、事前確認と“小さく始める設計”がカギになります。
■ 相手を知る(与信・実在確認)
・登記・所在地・代表者・事業内容の確認
・決算概要/支払遅延の有無/主要取引先の評判
・担当者の権限(押印権限・発注権限)
→“誰と取引するか”をきちんと確認しましょう。
■ 小さく始める(テスト&ゲート)
・試験発注(スモールスタート)と検証基準
・段階契約(PoC→本番)の合格要件
・上限額/期間を絞り、延長は実績で判断
→“いきなり本番”は避ける設計が安心できます。
■ お金の守り(支払条件・担保)
・前受/着手金/
・検収後◯日以内支払/遅延利息
・保証金/保険/
→全額後払いなどには気をつけましょう。
■ もしもの備え(不適合・危険負担・中途解約)
・追完→減額→解除の優先順位/保証期間
・リスク移転時点(引渡/検収)
・中途解約の清算式(出来高+実費+キャンセル料)
→トラブル時の“道筋”がどうなるか明記するようにしましょう。
■ 責任の限度(上限と例外)
・賠償上限(支払総額×◯倍/上限◯万円)
・除外(故意・重過失・知財侵害・守秘違反 等)
・間接損害・逸失利益の扱い
→“どこまで責任か”の線を明確にしておきましょう。
初めての取引は“情報を取りにいく姿勢”と“スモールスタート”を
意識されるといいでしょう。
(田鍋/編集 中路)