みなさん、こんにちは。
契約の基礎の第1弾をお届けします。
契約って、始まりより“終わり”で揉めることが多くあります。
だからこそ「終了条項」を最初に決めておきましょう。
読み手(相手)にも伝わる、やさしい設計がカギです。
 

■ いつ終わるの?(終了事由を整理しましょう)

・期間満了/合意で終了
・遅延・品質不良・支払遅れなどの違反
・反社/破産申立て/重大な法令違反
→どのような時に終わることにするのか、整理をしましょう。
 

■ どう伝えるの?(手続を整理しましょう)

・何日前までに通知?(例:30日前)
・メールOK?書面限定?
・誰宛て?届いた瞬間で有効?
→契約終了事由が生じたときに、どのような手続きで終わるのか
整理をしましょう。
 

■ 終了したら何をする?(効果を整理しましょう)

・お金の精算ルール
・成果物・データ・機密の返還/削除
・アカウント停止の期限、再委託や権利の扱い
→契約が終了したらどのような権利関係の整理となるか、
決めておきましょう。
 

■ 途中でやめる時の費用(未履行分)

・対価/実費/違約金の考え方を式で書く
 (例:実作業時間×単価+立替実費)
→契約が終了したときに、お金の清算がどうなるか、
決めておきましょう。
 

■ 終わっても続く約束(継続義務)

・秘密保持、保証、サポート、競業避止など
→契約が終了しても、今後も継続される契約条項が
あるのかないのか、決めておきましょう。
契約書の作成のヒントにしていただければ幸いです。

(田鍋/編集 中路)