ニュースレター 2022 Vol.3 (12月発行)
インタビュー「社会保険労務士が果たす役割」
話し手:大倉(波場)久実(特定社会保険労務士)
<プロフィール> 2016年11月に大倉社会保険労務士事務所設立。出身は長野県。
衛生管理者試験に関連する書籍の執筆や企業研修を通じて、安全衛生管理に重点を置いた快適な職場環境づくりに取り組んでいる。ユーキャンなど資格試験予備校での執筆、講師経験を通じて得た「伝える」技術をフル活用し、学校教育に関するプロジェクトにも関与。顧問パッケージサービス運営メインバー、当協会理事。
人を大切にする企業づくりの支援
— 社会保険労務士はどんな仕事ですか。
労働保険や社会保険の手続き代行や会社の労務管理などの相談・指導を行います。経営者と働く方が良好な関係を維持するため、働く方がご自身の能力を十分に発揮できるようにするため、それぞれの会社に沿った細やかなアドバイスを行います。
— 社会保険労務士の頭に「特定」が付くと何が違うのでしょうか?
特定社会保険労務士は、トラブルを「あっせん」という手続きで解決するお手伝いができます。
トラブルで「裁判」という手続をするのは、ちょっとハードルが高いですよね。そんなときに、「あっせん」という手続を使うことができます。
—これまでどのような事例に取り組んで来ましたか?
私は特に、社内のルールである就業規則などを作ることを得意としています。
スタートアップの会社さんはもちろんですが、創業60年を超える会社さんの就業規則の見直し等も行っています。
最近では、メンタル不調の方の休職・復職に関するルールや副業に関するルールのお問い合わせが多いですね。
— 企業側が備えておいた方が良いとことについて、社労士的な観点から教えてください。
労基署の調査の立ち合いをすると、未払賃金を指摘されるケースが多くみられます。
①出退勤時間の管理などの従業員の労務管理がきちんとできているか、②賃金計算と就業規則(賃金規程)が合っているか、③雇用契約書や労働条件通知書などを交わしているか、まずはチェックしてみましょう。
経営の悩みは多種多様だからこそ
— 社労士がチームで課題解決する特長は何ですか?
経営者の方が抱えているお悩み事って本当に複雑で、社労士としての知識だけでは十分な解決策をご提案できていないと感じることもありました。
このチームで連携している大きなメリットは、一つのお悩み事に対して、様々な専門知識から練りに練った解決策をご提案できることです。
— 最後に、皆様へのメッセージをお願いします。
モヤモヤと悩ましいことがあっても、どこに相談したらよいかわからないことも多いかと思います。
そのような時こそ、「顧問パッケージサービス」にご相談ください。あらゆる方面の専門家が、それぞれの専門知識と豊富な人生経験で皆さんの「力」になります!
第2回 契約書はどちらが作るか
契約交渉し、契約書を締結するとき、あなたの会社では、どちらが、契約書を出していますか?
あなたの会社の契約書を利用する場合もあれば、相手に提示をしてもらう場合もあると思います。
一律にどちらにしなければならないということはありませんが、面倒だから、相手に提示してもらうようなやり方はあまりお勧めはしていません。
理由は、契約書というのは、①互いの債権債務の内容の特定と確認 ②リスクの削除・回避・制限 ③不測の事態の対処 等を定めるため、相手側の契約書では、①〜③が相手方にとって、不利益になっていないことが多いからです。
せっかく契約交渉で頑張っても、最後に締結する契約書の一条項が自分たちの認識と違っていたら?そのようなことがないようにするためにも、少なくとも、契約書の作成・締結まで、気を抜かないことをお勧めします。(田鍋)
Information
保土ヶ谷法人会 事業主・社員向け研修会 毎月開催中
日本顧問パッケージ協会は横浜市保土ヶ谷法人会の会員です。月に1回研修会に登壇しております。時間は17時〜18時30分、リモートです。どなたでも事前申し込みで参加可能です。事務局までお気軽にお問い合わせください。
※スケジュール※
2022年
12月21日(水)
「税制改正と政府支援施策について」
2023年
1月18日(水)
「経営者なら必見!アイライン売上げ開運術」
2月15日(水)
「DX時代で訴求するデジタルツールの最前線」
3月15日(水)
「知らないではすまない “商標トラブル” 」
2023年2月 テクニカルショウヨコハマに出展
2023年2月1〜3日にパシフィコ横浜で開催される「テクニカルショウヨコハマ2023」に協会として初出展します。当イベントは首都圏最大級の工業技術・製品の総合見本市で毎年開催されています。参加無料です。
ビジネス支援ゾーンに設置するブースでは、顧問パッケージサービスのご紹介のほか、相談コーナーを設けて無料相談も実施する予定です。ぜひお立ち寄りください。
※追記:ブースは「ビジネス支援ゾーン」のA24となりました。
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