システム開発と契約
システム開発契約のときに留意することはものづくり補助金などの助成制度もあって、システム開発契約の契約相談、トラブル相談が増えています。
- ユーザーが代金を払ってくれない
- ユーザーから要件外の追加作業を依頼された
- ユーザーの協力がないのに、納期遅延を言われる
- 欠陥ではないのに補修を求められた
などがあります。
システム開発契約の特徴としては、
- ベンダー側に専門的な知識や技術があり偏りがある
- ユーザーが完成状態をイメージできていない場合がある
- 請負型でも、建築と異なり、バグなどが生じうる場合がある。
などの背景があります。
こうしたシステム開発契約の特徴・背景を踏まえつつ、トラブルを未然に防止するためには、ベンダーにおいても、
- ユーザーとのコミュニケーションを適切に行うこと
- ユーザーが誤解しないよう情報提供を適宜行うこと
- 仕様・納期など取引の重要事項を明らかにしておくこと
- 合意した内容を、適切に、契約書等に記録しておくこと
等を意識して対応することが重要です。
せっかく労力等を割いて納品したのに、代金が払われないということがないようにしてほしいと思います。
(田鍋/編集 中路)