SNSトラブル

ステマ投稿や誹謗中傷などしたらどうなる?

誰もがSNSに自由に投稿でき、口コミなどが事業者の売上などに影響します。口コミなどの生の意見であるのか、広告であるのか、消費者からは目に見えないことから、消費者庁は、令和5年10月から、ステルスマーケティング規制を始めています。本来広告であるのに、それを隠して口コミのように投稿すると景表法に反するおそれがあります。

誹謗中傷についても、令和4年6月に、侮辱罪が厳罰化され懲役刑が制定されています。安易な誹謗中傷が、民事上の責任だけでなく、重い刑事責任まで招くことがあります。

匿名投稿についても、令和3年4月に「プロバイダ責任制限法」が改正され、「発信者情報開示命令」「消去禁止命令」などが新設され、より投稿者の調査が容易になりました。

誰もが自由にSNSに投稿できるからこそ、どのように、どんな内容を投稿するか、責任ある行動が求められます。

企業においても、自社の従業員が、業務上あるいは業務外でSNS等を利用するときに、どのような点に留意する必要があるか、日頃から注意喚起されることが求められます

SNSなどによる誹謗中傷

連日、飲食店で、SNS等の迷惑動画などの問題が撮り沙汰されていて、実際にも、SNS等による誹謗中傷の相談や、口コミサイトに虚偽の投稿をされたという相談が増えています。

誹謗中傷されないことが大切ですが、何をきっかけにして、誹謗中傷されるかわからない状況になっています。

もし、自分たちの会社に、誹謗中傷がされたら、どのように対応をしたらよいのでしょうか?表にまとめてみました。

①サイト管理者への投稿削除要請まずは、誹謗中傷が投稿されているサイト管理者などに、当該投稿の削除の申請をすることが考えられます。
②投稿者の特定・民事の請求 サイト管理者に削除要請をしても、応じてもらえなかったり、何度も誹謗中傷の投稿が繰り返される場合には、投稿者を特定し、民事の請求をしていくことが考えられます。
③刑事相談誹謗中傷の内容によっては、民事の賠償責任に留まらず、刑事責任に該当する場合もありますので、警察への被害相談もあります。
表 誹謗中傷への対応例

誹謗中傷にお困りの方に少しでも参考になればと思います。

SNSトラブルに巻き込まれないために

個人事業主や企業でも、投稿したSNSが第三者のプライバシーや第三者の著作物を無断でコピーしたり、あるいは、非公開内容を投稿するなどして、トラブルになるケースがあります。

先日も著名人のSNSサイトで、他人の写真を無断引用などの報道が流れました。誰もがSNSを利用する中で、トラブルに巻き込まれないために、最低限気を付けることは何だと思いますか?

  1. 一つ目は公開範囲の設定です。全部公開なのか、一部限定にするのかです。全部公開にする場合、だれもが投稿内容を見れるため、誤った投稿などをした場合の影響は大きくなってしまいます。
  2. 二つ目は投稿内容の確認です。投稿する言葉や表現、内容が、特定の第三者など誹謗中傷する内容になっていないかなど、投稿する前の確認が必要です。
  3. 三つ目は投稿時の写真についてです。写真を投稿するとき、その写真に第三者が映り込んでいる場合、当該第三者の承諾があるのか、ない場合には、ぼかしなど顔等がわからないようにしているかなど、確認や配慮が必要です。

こうした点に配慮をするだけでも、SNS上のトラブルの割合を大きく下げることが出来ます。

楽しく安心して利用するとともに、トラブルに巻き込まれないようにしてほしいと思います。

(田鍋/編集 中路)

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