法務の意義
法務を学ぶこと
法務というと、たいそうな物言いで、うちの会社では、法務とか弁護士とかに相談をするということはそんなにないと受け止めてしまう、という声を時々聞きます。
確かにお客様にも恵まれ、社内の社員とで、良好な関係のもと事業が進められている場合、法務について、弁護士に相談しなければならないほどの緊急の状況はあまりないかもしれません。
ただこうした場合でも、経営者が法務を意識することが重要であり、大切であることには変わりません。
なぜなら、法律は、社会の状況等に応じて改正され、アップデートされるからです。
企業間取引で留意をすべき独禁法や下請法、消費者取引における消費者関連法や景表法、
大きく改正された民法や個人情報保護法、会社組織に関する会社法をはじめ、税法、従業員等に関する労働関連法、最近は環境規制に関する法令など、
過去の取り組みをそのまま実践していることが、最新の法令に抵触しない、あるいは最新の法令の基準を満たさないという事があり得ます。
故に経営者においては、会社が良い状態のときこそ、最新の法令を知り、理解を深め、必要な内容を自社及び社員にフィードバックし、さらなる成長と発展、また幸せにつながるよう行動をしていくことが大切だろうと思います。
(田鍋/編集 中路)